ウグイス

小樽駅を右手に、天狗山に向かう道をまっすぐ行き歩道橋の手前を左折すると、ブルーグリーンの壁がお洒落な建物が現れます。ここが、家具工房「Uguis Bird Cage(ウグイス バード ケージ)」です。2006年12月にオープンしました。
築90年の古民家をオーナーさん自らリノベーションした2階建ての工房は、インテリアと内装にリサイクル素材を使い、シンプルな造りになっています。元はケーキ工場だった建物を、オーナーさんが5年の歳月をかけて、改装したそうです。全体がギャラリーになっていて、無添加家具、手作り雑貨や小物、食器などを販売しています。
家具は注文で造っていただけるので、希望のサイズを伝えてお部屋にぴったりの家具を誂えていただけますよ。オーナーさんの古いモノを大切にするスピリッツのように、「一生モノ」と長くつきあいたいですね。

1Fと2Fにはカフェスペースがあり、それぞれ雰囲気が違うスペースになっています。ちなみに、1階は喫煙可、2階は全面禁煙となっています。
 2Fのカフェはその名のとおり鳥かごをイメージした内装になっていて、カフェで注文も出来る手作りパンなどを販売するスペースもあります。フードやスイーツも全てオーナーの手作りです。お一人で切り盛りされているのでサーブまでに少し時間を要しますが、オーナーさんが一杯づつ丁寧に淹れるコーヒーで「羽休め」のひとときをお過ごしください。ゆったりと時間が流れ、日々の喧騒を忘れられそうです。北海道旅行の道中で旅行会社でツアーを組まずに、あえて時間を決めずにこういったお店に立ち寄るスロートリップもいいかもしれません。完全フリープランの北海道時間重視の宿泊プランのある旅行会社もありました。(ジェイトリップ滞在時間たっぷり北海道旅行:http://www.jtrip.co.jp/kakuyasu/hokkaido/

お店の入り口には「店内の撮影はご遠慮願います」の張り紙があります。ステキな空間なので、ブログやSNSに写真をついアップしたくなりますが、ささやかな癒しの空間を提供されているオーナーさんの気持ちを汲んで、しっかりマナーを守りたいですね。

●Uguis Bird Cage(ウグイス バード ケージ)(インテリア家具)
【住所】 北海道小樽市緑1丁目20ー11 ※緑第一通り沿い
【TEL】 050-1143-1480
【営業時間】 11:00~20:00(季節により変更あり)
【定休日】 水曜日
【URL】 http://www.uguis.sakura.ne.jp/index.html

キンダーリープ

石造りの蔵の外観が小樽らしさを見せる「Hands on Toy’s キンダーリープ」
小樽の観光名所「小樽オルゴール堂」の三軒隣、「メルヘン交差点」の坂を少し上がった所にあるので、北海道旅行で来て地理が不慣れな方もすぐわかると思います。

ここは雑貨というより、おもちゃがメインのお店で、ヨーロッパからの輸入玩具を中心に取り扱っています。「ハンズ オン トイ」とは「おもちゃを手にとって遊びながら選んで欲しい」との願いを込めて付けられた店名です。
店内は梁の見える吹き抜けになっていて、天井や床、陳列棚全てが木で造られている温かみのある空間になっています。冬には薪ストーブが店内を暖めて、よりいっそうホッと出来る空間になります。2階に上がる階段の端には割られた薪が積まれており、まるで北欧の友人宅に遊びに来たような、やさしい雰囲気に包まれています。

ここには電子で動くたぐいのおもちゃはありません。欧米から輸入されたボードゲームやカードゲーム、積み木やパズルといった高品質な木のおもちゃや、蜜蝋で出来たクレヨン、など五感を使って遊べるアナログのおもちゃばかりです。シュタイナー教育で使う教材など、日本では見られない珍しいものもたくさんあるので、見ているだけでも楽しめます。

入口そばにはドイツのシャボン玉メーカーPUSTEFIX社のシャボン液が売られており「量り売りします」の文字が。容器を持参すると、100ml100円での、量り売りをしてくれるそうです。ゴミを生みださない販売方法は、リサイクル意識の高いドイツならではですね。
遊び方が分からないおもちゃは、店員さんに聞くと遊び方を熱心に教えていただけます。
スタッフさん達は、おもちゃが子どもの情緒育成にどう関わってくるか、その大切さを知っておられるからこその熱い想いで、ついつい熱弁になってしまうそうです。

2Fは、子ども達が絵本を読んだり遊んだり出来るプレイスペースと、「レーゲンボーゲン」というカフェになっています。プレイスペースは子供1名につき1時間300円で遊べます。15分刻みで延長でき、しかも最初の30分は無料、付き添いの保護者は1名無料という嬉しい仕組み。さらにカフェを利用すると200円割引になるそうです。カフェからは遊ぶ子ども達の姿が見えるので安心です。小さなお子さんのママさんのために授乳室もありますよ。
おもちゃに実際に目で見て、触れて、選べる貴重なお店です。

●Hands on Toy’s キンダーリープ(木の玩具販売・博物館)
【住所】 北海道小樽市住吉町4番4号 
【TEL】 0134-24-1030
【営業時間】 10:00~18:00
【定休日】 火曜日
【URL】 http://www.kinderlieb.info/

オルデコ

北海道旅行で人気ベスト3に入る観光地、小樽。
海運時代の遺跡、古い運河を遺している小樽の街は、石造りの蔵やレトロな家屋などの歴史的建造物が数多くあります。その歴史ある建物を店舗に活用しているところも多く、街全体がどこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。

2012年の夏にオープンしたお店「OLDECO(オルデコ)」は、取り扱っているものもヴィンテージアイテム・古道具と「歴史もの」です。ここは「いま使うことで、いまを斬新にする昔の物」をキャッチフレーズにした札幌の“新世代の古道具店”「Realism」さんが運営しています。明治38年建造の倉庫をリフォームした店舗は、引き戸の入り口が懐かしい造り。
以前は「小樽黒船屋」というガラス製品を扱うお店でした。お隣にある雑貨店「ビブレ・サ・ヴィ・プラス・ミーユ」も同じ年に建てられた小樽市指定歴史的建造物で、こちらもクラシックな雰囲気満載です。

店内にはアンティークな家具、デザイナーズチェアやリネンの衣服といったお洒落な雑貨が並ぶなか、木のソリやロシア製の人形など民族資料館のような品揃えもあります。国鉄時代の蒸気機関車作業員の作業着、大正時代のグラス、ランタン、革製のトランク、番傘、とジャンルを超えた貴重な品が、手に入れやすい値段で販売されています。
時には、鰊大漁で小樽が沸き立った時代の「もっこ(鰊をすくう木製の桶)」やイカリ・浮き玉といった小樽にちなんだ商品も並ぶことがあるそうです。全て1点ものなので、キュンと来たら早めに手に入れたいですね。お店の裏側の倉庫にもレトロな家具がたくさんあるので、忘れずにチェックしてみてください。

小樽の冬のイベント「雪灯りの小路」の期間には、お隣の「ビブレ・サ・ヴィ・プラス・ミーユ」さんや近郊の雑貨屋さんと合同で、雑貨・カフェ・古道具の複合イベントを開催しています。キャンドルに照らされた小樽の雪の路を歩きながら、歴史を時間旅行してきたステキな雑貨たちに出会ってください。

●OLDECO(オルデコ) ※ヴィンテージ家具・雑貨
【住所】 北海道小樽市色内2丁目4-8 
【TEL】 0134-64-5322
【営業時間】 10:30~18:30
【定休日】 月曜日(月曜日が祝日の際は翌日の火曜日が休み)
【URL】 http://www.ol-deco.com/

December3 [ディセンバー3]

小樽駅から徒歩3分、都通り商店街の真ん中あたりにある「December3(ディセンバー3)」は、世界の輸入雑貨・民芸品を扱っているエスニック雑貨店です。
昭和53年に隣接地で輸入雑貨店としてオープンし、中南米や東南アジアの雑貨や衣料品、バッグ・アクセサリーなどを主な品揃えに営業してきました。
平成17年、現在の場所に移転します。昭和6年に建てられた「丸ヨ白方商店」が取り壊されると聞き、「地域に貢献したい」という思いから、そこへ入居する形で移転しました。商店街の中心地で長年空き店舗であった歴史的建造物は、74年ぶりに「December3」として蘇ったのです。

現在、1Fを店舗、2階は「ギャラリー白方」として開放されています。ギャラリーはジャンルを問わず、自己表現の場として個展開催などに広く使われており、ここから誕生した作家さんも多くいらっしゃいます。
昭和初期建造の丸ヨ白方商店の雰囲気に触れつつ、文化・芸術との新たな出会いをお楽しみください。そのほか商店街で「アートストリート」を実施するなど、地元作家の育成や地域イベントとタイアップした事業も展開しています。

ここ数年は、アジア雑貨に加え国内のクラフト商品の取り扱いも増えています。国内ジーンズの名産地・倉敷産の藍染製品や、平安時代から伝わる「からみ織」技法を使ったストール、日本産の靴や帽子と、「Made in Japan」の発信にもこだわりを見せています。
これまでは、アジア・ロシアからの北海道旅行客が主でしたが、最近増えているオーストラリアからの観光客など他国からのゲストにも対応するため、入口案内表示を数カ国語にして「おもてなし」も充実させています。
かつて世界との貿易港だった港町小樽で、異国の品々と日本の匠技が出会う。そしてまたここから新たな文化が生まれ、広がっていきそうですね。

●December3 [ディセンバー3](エスニック雑貨)
【住所】 北海道小樽市稲穂2丁目14−1
【TEL】 0134−22−9973
【営業時間】 夏季/10:00~ 20:00 冬季/10:00~19:00
【定休日】 年末・年始(12/31~1/1)
【URL】 http://www.december3.jp/