JR函館本線ん小樽駅から10分。海の方へ下り、運河より一本手前の通りに「染織アトリエKazu」はあります。
明治時代に造られた石倉を改造した店舗は、外観的にはちょっと冷たいイメージですが、今の建築ではあまりみることのできない、大きな柱や梁も健在です。
小樽で生まれ育った染織アーティスト寺岡和子さんが開いたこのお店は、一階は染めや織りの器具がひしめくアトリエ、2階は作品を買うことができるショップになっています。
コースター、ランチョンマット、シルクの大判ストール、セーター、袋物や小物など、丁寧に織られ染められた作品が数多く並んでいます。そのひとつひとつを手にとってみると、職人さんの暖かい想いが伝わってくるようです。
アーティストの寺岡さんは、小樽の海や山、きれいな水、まっすぐ落ちてくる雨の美しさを形にしたいと、この地で30年以上制作を続けています。
北海道で織物の伝統を形作るため、北海道の羊毛にこだわりを持ち、原毛の汚れを除くところから手間をかけ、ホームスパン(羊毛を染め、手紡ぎで糸を作り織り上げてできた生地)を仕上げています。
『食べることや服を着ることなど、「暮らす」ことが生きることだとしたら、そこをおろそかにすることは、人生をおろそかに過ごすことにつながるのではないか』と語る寺岡さんの言葉の意味は、アトリエKazuの中にあります。糸や布を染める、紡ぐ、織る、編む、縫う。機械化にともない大量生産に重きを置かれた現代で、こんなにも手をかけ作られている作品。ただ簡単に使うだけの自分に、恥ずかしさを感じずにはいられません。
「染織アトリエKazu」では、実際に染織を体験することもできます。
・<教室>
講習としては、機織・染色の基礎、原毛を使って紡ぐホームスパン・絣を習うことができます。(単発のみ)
入会金 ¥5,400
講習費 ¥3,240(1回)
・<体験学習>
Aコース…コースター 1人1枚¥1,620(2枚目以降¥540)
Bコース…卓布 1人1枚¥2,700(2枚め以降¥1,620)
Cコース…和紙染め 1人3枚¥1,620(和紙サイズ33cmx24cm)
また、染織アトリエKazu は、 一年を通じて全国の有名百貨店やホテルなど、あちらこちらの催事に出展しています。特に春と秋は大々的に出展しているので、近くのお店で見かけることもあるかもしれませんよ。
手染めの美しさや、まわた糸の柔らかさは、実際に手にしないとわからないものです。
アトリエKazuのスタッフの心意気を、肌で感じてみてくだいね。
住所 〒047-0031 小樽市色内1-10-23
TEL 0134-22-8544
FAX 0134-22-3274
E-Mail info@at-kazu.com
営業時間 10:00~18:00
定休日 火曜日