オルデコ

北海道旅行で人気ベスト3に入る観光地、小樽。
海運時代の遺跡、古い運河を遺している小樽の街は、石造りの蔵やレトロな家屋などの歴史的建造物が数多くあります。その歴史ある建物を店舗に活用しているところも多く、街全体がどこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。

2012年の夏にオープンしたお店「OLDECO(オルデコ)」は、取り扱っているものもヴィンテージアイテム・古道具と「歴史もの」です。ここは「いま使うことで、いまを斬新にする昔の物」をキャッチフレーズにした札幌の“新世代の古道具店”「Realism」さんが運営しています。明治38年建造の倉庫をリフォームした店舗は、引き戸の入り口が懐かしい造り。
以前は「小樽黒船屋」というガラス製品を扱うお店でした。お隣にある雑貨店「ビブレ・サ・ヴィ・プラス・ミーユ」も同じ年に建てられた小樽市指定歴史的建造物で、こちらもクラシックな雰囲気満載です。

店内にはアンティークな家具、デザイナーズチェアやリネンの衣服といったお洒落な雑貨が並ぶなか、木のソリやロシア製の人形など民族資料館のような品揃えもあります。国鉄時代の蒸気機関車作業員の作業着、大正時代のグラス、ランタン、革製のトランク、番傘、とジャンルを超えた貴重な品が、手に入れやすい値段で販売されています。
時には、鰊大漁で小樽が沸き立った時代の「もっこ(鰊をすくう木製の桶)」やイカリ・浮き玉といった小樽にちなんだ商品も並ぶことがあるそうです。全て1点ものなので、キュンと来たら早めに手に入れたいですね。お店の裏側の倉庫にもレトロな家具がたくさんあるので、忘れずにチェックしてみてください。

小樽の冬のイベント「雪灯りの小路」の期間には、お隣の「ビブレ・サ・ヴィ・プラス・ミーユ」さんや近郊の雑貨屋さんと合同で、雑貨・カフェ・古道具の複合イベントを開催しています。キャンドルに照らされた小樽の雪の路を歩きながら、歴史を時間旅行してきたステキな雑貨たちに出会ってください。

●OLDECO(オルデコ) ※ヴィンテージ家具・雑貨
【住所】 北海道小樽市色内2丁目4-8 
【TEL】 0134-64-5322
【営業時間】 10:30~18:30
【定休日】 月曜日(月曜日が祝日の際は翌日の火曜日が休み)
【URL】 http://www.ol-deco.com/

December3 [ディセンバー3]

小樽駅から徒歩3分、都通り商店街の真ん中あたりにある「December3(ディセンバー3)」は、世界の輸入雑貨・民芸品を扱っているエスニック雑貨店です。
昭和53年に隣接地で輸入雑貨店としてオープンし、中南米や東南アジアの雑貨や衣料品、バッグ・アクセサリーなどを主な品揃えに営業してきました。
平成17年、現在の場所に移転します。昭和6年に建てられた「丸ヨ白方商店」が取り壊されると聞き、「地域に貢献したい」という思いから、そこへ入居する形で移転しました。商店街の中心地で長年空き店舗であった歴史的建造物は、74年ぶりに「December3」として蘇ったのです。

現在、1Fを店舗、2階は「ギャラリー白方」として開放されています。ギャラリーはジャンルを問わず、自己表現の場として個展開催などに広く使われており、ここから誕生した作家さんも多くいらっしゃいます。
昭和初期建造の丸ヨ白方商店の雰囲気に触れつつ、文化・芸術との新たな出会いをお楽しみください。そのほか商店街で「アートストリート」を実施するなど、地元作家の育成や地域イベントとタイアップした事業も展開しています。

ここ数年は、アジア雑貨に加え国内のクラフト商品の取り扱いも増えています。国内ジーンズの名産地・倉敷産の藍染製品や、平安時代から伝わる「からみ織」技法を使ったストール、日本産の靴や帽子と、「Made in Japan」の発信にもこだわりを見せています。
これまでは、アジア・ロシアからの北海道旅行客が主でしたが、最近増えているオーストラリアからの観光客など他国からのゲストにも対応するため、入口案内表示を数カ国語にして「おもてなし」も充実させています。
かつて世界との貿易港だった港町小樽で、異国の品々と日本の匠技が出会う。そしてまたここから新たな文化が生まれ、広がっていきそうですね。

●December3 [ディセンバー3](エスニック雑貨)
【住所】 北海道小樽市稲穂2丁目14−1
【TEL】 0134−22−9973
【営業時間】 夏季/10:00~ 20:00 冬季/10:00~19:00
【定休日】 年末・年始(12/31~1/1)
【URL】 http://www.december3.jp/